風格すら漂う幾寅駅。 映画の中では、幌舞駅と言う架空の駅として出演？している。 　北国の駅舎らしく傾斜のきつい屋根、そして引き戸の付いた入口。　青地に白抜きで書かれた駅名板も最近ではすっかり珍しくなった。　駅名板の上には、これまた懐かしい傘付きの白熱灯。　役者が揃いすぎている。 　改札をくぐると、木造の小屋組みが並び、柱には国鉄スタイルのひらがなの駅名板が付いている。　外気を遮断するために改札側にも引き戸が付いている。 　こういったありふれた駅舎はどんどん潰されて、プレハブの味気の無い建物になって行く。　気が付いたらもうどこにも残っていない、なんてことになる前に、

ちゃんと残して行かなければいけないと思うのだが．．．。 　多分幾寅駅は、このまま残されるとは思うけれど、他の駅が気になるところだ。 　味のある駅はまだ捜せば残っている。　一つでも多く残せたら、と切実に思う。

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